前回の続きです。
軽快な撮影と肉体的負担の軽減(笑)のためにコンデジ(コンパクトデジタルカメラ)を購入しました。
今回は機種選定や購入の経緯についてです。
機種選定の条件
まず機種を決めるに当たって価格や機能の豊富さだけに目を奪われるとあとで後悔するので、必要条件と優先順位を決めました。
- 状態の良い中古であること
- 手のひらに乗るくらいの大きさ・重さであること
- 液晶ディスプレーを見ながら撮影が出来ること
- RAW形式で記録出来ること
- 絞りや露出の調整が出来ること
- そこそこの画質であること
- 安価であること(2万円以下)
1は前回書いたとおりで、新品に興味のある機種は無し。
2と3も前回書いたように、今の一眼レフで負担になっている部分を補う条件です。
4と5は、一眼レフのサブ機として使うので当然欲しいなぁと。
6と7は当然ですね(笑)。
以上を考えながらネットオークションやフリマサイトを探りまくり、メーカーのホームページや個人のレビュー記事を見て機種を絞り込みました。
おまえに決めた
約10日程かけて検討し購入したのはCanonの
PowerShot G16
Canonの高級コンデジであるGシリーズの最後のモデルです。
※今もGシリーズは販売されていますが、この機種以降は型番が「G7X」とか末尾にXが付くので、無印Gシリーズはこれが最後の機種。
発売が2013年9月なので
8年も前の機種!
ですが、全く古さを感じませんし今でも充分に使えるスペックです。
興味のある方はこちらのスペック表を見てください。
カメラに詳しい方ならお分かりになると思いますが、改めて見ても「本当に8年前の機種なの?」と思います。
決め手になったのは
- 小型軽量(電池・SDカード込みで360g)ながらカメラらしいデザインと操作性
- 5倍ズームながら明るいレンズ
- RAW形式で保存可能
- プログラムオート、絞り優先、シャッタースピード優先、マニュアルまでの撮影モードに対応
- センサーが1/1.7型裏面照射CMOS
でした。
その他にもフルHD動画を60Pで撮影できますし、連写機能も凄い。
さらにはWi-Fi機能も内蔵。
ヤフオクで入手したのですが、価格は送料込みで1万8千円と予算内。
しかもこの金額は予備バッテリー3個とケース(新品)が付いて(笑)。
出品者の方の説明では「一眼レフのサブ機として時々使っていました」とのことで「鏡筒に一か所小さな凹みと液晶の左側が若干黄ばんでいます」でしたが、鏡筒の凹みは言われないと気付かないレベル。
また液晶の黄ばみも私の目では分かりませんでした(笑)。
それ以外には全く傷みや汚れは無く、「これ何回使ったんだろう」と思うほどの
新品同様状態
付属品も全て綺麗に揃っていて、梱包も新品時のとおりでした(驚)。
落札時には他の方と競り合いましたが、こういう商品が届くと「落札出来て良かったぁ」と思いますね。
使った感想
今まで多くのデジカメを使ってきましたが、Canon製はたぶん初めてです。
写りに関しては当然ですが全く問題なしで、特に素晴らしいと感じたのが操作感。
色々な機能がボタンやダイヤルに割り振られているのでダイレクトに操作が出来、撮影のリズムが崩れない。
※EOS(デジタル一眼)の当時のモデルと同様らしい。
カスタマイズ機能も充実していて、ダイヤルやボタンに任意に機能を割り振ることも可能で、今は色々と設定を試しているところです。
不満ではないですが、ちょっと感じたのは若干白飛びしやすいかなと。
基本的にRAWで撮影するので現像時に救えるのですが、念のために露出を常に1/3段落として撮っています。
※露出調整もダイヤル式なのでダイレクトに調整出来てGOOD!
今のところ不満は全くなし。
センサーについて
ここでちょっとだけマニアックな話を。
このカメラのセンサーの大きさは1/1.7型といわれるもので、今のデジカメに比べると少し小さいものになります。
一般的に写りの良さとセンサーサイズの大きさは比例すると言われ、つまり
小さいセンサー=写りが悪い
ちなみにこの大きさのセンサーは、現在販売されているカメラでは使われていません。
今売られているデジカメの大半はこれより大きなセンサーです。
「じゃあ、このカメラって今の製品より写りが悪いんでしょ?」
いえいえ、実際はそんな単純な話ではないのです。
当時、各メーカーの高級コンデジと言われる機種はほとんどがこのセンサーを使っていました。
- PENTAX MX-1
- PANASONIC Lumix LF1
- OLYMPUS STYLUS XZ-2
- Nikon COOLPIX P340
- Nikon COOLPIX P7700
などが同じサイズのセンサーを使っています。
どの機種も当時は画質の良さも含めて人気機種でしたし、今も中古市場でそこそこの高値がついています。
プロユースでなくしかもスナップショットが中心であれば、このセンサーを使ったカメラでも充分だと思います。
目の前のモヤを晴らしてくれたもの
私も人の子、この機種に決めるまで色々と悩みました。
「ミラーレス一眼の中古ならセンサーはデカいなぁ・・・」「やっぱりもう少しセンサーの大きいコンデジ・・・」「いまさら1/1.7型センサーか・・・」
やっぱり欲は出るんですよね。
ミラーレス一眼のボディーなんか、中古なら下手すると1万円以下で買えますし。
実は決め手になったのがこの記事です。
これを読んで目の前がパッと明るくなりました。
短い文章の中に凄く説得力がある。
確かにセンサーサイズも適材適所だよなと。
※ちなみにこの記事を書かれた安原製作所の社長、安原伸さんは昨年56歳の若さで亡くなられています(涙)。
今は昔使っていたCHUMSのハンドストラップを着け、片手で持ち歩いてスナップ写真を撮っています。
いやぁ
楽ちん!楽ちん!
最後に
G16を使って、改めてこの時代のカメラの良さを感じました。
画は結果
その画をもたらすためには道具と撮り手の感性が大事。
そして道具は感性を途切れさせない操作感が必要であり、この頃のカメラには"まだ"それがあった。
でもこの後、カメラはスマホに寄り添い始め液晶パネルのタッチ操作を取り入れ始めます。
私なら液晶画面をタッチで操作している間になにを撮る気だったのか忘れそうだし、トップの写真なんか絶対に撮れないよ(涙)。
3 件のコメント:
いい買い物しましたね。いいショットが楽しみです。ところで我々に必須の防水機能は?
いい買い物をしましたね、いいショット楽しみにしていますヨ。ところで我等に必須の防水機能は如何でしょう。
防水機能はありません(涙)。
本当は防滴・防水機能があれば大物の証拠も逃さず撮影出来るのですが。
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