2021年6月13日日曜日

モノクロ写真の魔力


先日購入して、散歩やちょっとした買い物の良き相棒になってくれたG16。
ボディーバッグにも難なく入る大きさなので、街中の撮影でもあまり人目につかず気軽にパシャパシャしています。

そんな中、ここ最近はモノクロ写真にハマっています。

きっかけは

撮影した瞬間は「イイ感じ」と思ってシャッターを切っているのですが、いざ家に帰って現像の段階になると「なんか冴えないなぁ」と思う写真がいくつか。

色々やってみてもどうもダメ。
色も構図もイマイチ。
そんな時にふと画像ソフトの「白黒」をオンにしてみたところ

ん!?イケるかも

という画になったんですねぇ。

そこからもうハマりだしまして(笑)。

モノクロのメリット

ある人のコラムで読んだのですが、モノクロのメリットは「派手な色に意識が引き寄せられない」ことらしいです。

例えばリンゴが入った画の場合、人は先ず真っ赤なリンゴに目がいきます。
そうするとその派手な色の印象が強くなって、画全体のイメージや撮った人の狙いが伝わりづらくなるそうです。

モノクロの場合だと真っ赤なリンゴも白か黒、もしくはグレースケールカラーになるのでそれほど目立たない。
そうすると構図や写っているものからその写真の面白さが伝わりやすくなる。

これがモノクロの最大のメリットと思っています。

その他にも白飛びや黒潰れしたところが目立たなくなる、それを上手く使えるなんてこともあるかなと。
※失敗写真をごまかしているようであまり好きではありませんが(笑)。

モノクロ写真は現像で大きく変わる

私がモノクロ写真にハマったきっかけは、カラーと同様に現像で大きく変わるからでした。

私はそれまで現像アプリの自動設定だけを使っていました(モノクロを調整出来ること知らなかった)。


余談ですが私が使っている画像アプリはAffinity Photo IOS版です。
Mac版やWindows版もあり、Raw現像はもちろんかなり高度な画像加工が出来るアプリです。

世の中的にはAdobe社のPhotoshopやLightroomがデファクトスタンダードですが、あちらは通称「お布施」といわれるサブスクリプション契約で毎月使用料を支払うタイプ。
一方こちらは後腐れのない買取りタイプなのでおススメです。

それでは簡単にモノクロ写真が現像でどう変わるかをお見せします。


こちらはオリジナルの画像ですが、センサーで読み込んだ情報をそのまま記録するRaw形式なのでカラー画像です。


上の写真を読み込んで、画像アプリでポチっとモノクロ化したのがこれです。
ここからはさらにアプリで、各色の要素(赤や青や黄色など)を黒寄りにするか白寄りにするかを調整します。
これによってモノクロとはいえ画が大きく変わります。

白寄りが多い場合は明るく華やかな感じになり、黒寄りが多ければ重々しくダークな感じになります。

モノクロの画からどうやってカラフルな世界を想像させるか

これがモノクロ現像の醍醐味だと思います。


そしてこれが調整後の画です。

今回はあまり大きく変えませんでしたが、提灯がまるで大きく点灯しているみたいに目立つようになりました。
また、その後ろに写っている看板の肉の文字の色が薄れ目立たなくなっています。

モノクロでも現像次第で色々な表現ができますね。

最後に

モノクロ写真というと日本では森山大道さんですね。
この方は「ハードモノクロ」といわれるコントラスト強めでメリハリが効いた写真が特徴ですが、見ていると非常に勉強になります。

Grayscale

あとこちらは私が撮ったモノクロ写真だけを集めたアルバムです。
これからも追加していきますが、お暇の時にご覧いただければ嬉しいです。

ではまた相棒と散歩に行ってきます(笑)。

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