2021年4月25日日曜日

XR Rikenon L 50mm F2.0


前回の続きです。

先ずは三兄弟の末っ子、XR Rikenon L 50mm F2.0から分解清掃することにしました。

レンズの状態


このレンズは外装が長男、次男の金属とは違ってエンジニアリング・プラスティック(EP)です。
パッと見は分かりませんが、手に取ると軽いです。
※品名のLはLightの略とか。

私は金属製にこだわりがなく、EPでも全然OK。
逆に軽い方が持ち歩きには適してますしね。

さてこのレンズの状況ですが

  • 外装はかなり綺麗だけど、所々に接着剤の付着あり
  • 絞りリングはかなり固い・・・というか爪が折れるくらいの力を入れないと回らない
  • レンズは結構な埃、曇り、カビらしきものがある

でした。

実際に撮影してみると、光量の少ない室内などでは気にならないのですが、ちょっとした逆光などで明らかにモヤがかかった写り(涙)

分解開始

この作業前に最低限必要なものを購入し、ネットで分解方法を調べて入念に準備しました。

あとは度胸だけなので

失敗しても授業料だ

とダメ元で開始。

分解や清掃方法はYouTubeや多くの方のBlogに出ているので、途中で分からなくなったら都度確認。
レンズは中性洗剤で洗い、固かった絞りリングは綺麗に清掃してシリコングリスをごく少量塗布。
筐体内もエアダスターで何度も埃を飛ばして。

とりあえず半日程度で作業は完了。
頑固な曇りやカビらしきものは残っていますが、届いた時よりはだいぶ綺麗になり絞りリングも嘘のようにスムーズに。
なんとか散歩撮影に使えるレベルになりました。

試し撮り

事前に購入しておいたメタルフードを着けて早速近所で撮影しましたので何枚か紹介を。

写真は全てJPEGで撮影し若干の補正をかけただけですが、画像を見た瞬間

確かに貧者のズミクロンと呼ばれる写りの良さ

に感激しました。
※本家ズミクロンの写真はあまり知らないんですけどね(笑)。

色乗りが良く、絞るとかなりキリッと写ります。
特に赤系の色はかなり出ます。
逆に開放は難しく、ピントが外れることも度々。

散歩写真は当分これを使ってクセを掴みます。
と同時に次男坊の分解清掃にも着手予定。

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